【基本を抑える_03】処理の流れ
判定処理の基本
判定処理は、判定を行い、判定結果によって、別の処理を行うために使います。
判定処理は「if」を使って条件を書きます。
let sample = 1;
// 条件「sampleが0より大きいか?」
if(sample > 0) {
// 0より大きい場合の処理
alert('0より大きいです');
}
else {
// 0より大きくない場合の処理
alert('0より大きくないです');
}
上記の例の場合、sampleに1が入っているため、0より大きいと判定されます。
判定処理で条件を追加する時は、「else if」を使って条件を書きます。
let sample = 0;
// 条件で「else if」を使う例
if(sample > 0) {
// 0より大きい場合の処理
alert('0より大きいです');
}
else if (sample < 0) {
// 0より小さい場合の処理
alert('0より小さいです');
}
else {
alert('値は0です');
}
上記の例の場合、sampleに0が入っているため、0であると判定されます。
繰り返し処理の基本(for文)
繰り返し処理は、指定の回数、同じ処理を行う場合などに使用します。
繰り返し処理は「for」を使って条件を書きます。
// 3つの値を配列に入れる例
let total = 0;
for(let idx=1; idx <= 10; idx++) {
total = total + idx;
}
alert(total);
上記の例の場合、1から10の値を足していき、合計を表示します。その合計は55です。
繰り返しの中で使われる値をわかりやすくイメージにしました。
繰り返しに関しては、
- 繰り返しの回数を保持する変数
- 繰り返しの条件
- 繰り返しごとに現在の繰り返し回数をカウント
の3つを設定します。
繰り返しの回数を保持する変数
繰り返しをする上では、
繰り返している回数を確認するための値が必要です。
この値は、繰り返しごとに値が変わるので、
「変数」として定義する必要があります。
そのため、
for(let idx = 1; idx <= 10; idx++) {
:
}
この繰り返しの中で、
let idx = 1;
このように変数「idx」を定義して、
初期値として「1」を設定しています。
繰り返しの条件
繰り返しを行うということは、
条件がないと、無限に繰り返すことになってしまいます。
この「繰り返す条件」についても、
繰り返し処理として決めてあげる必要があります。
for(let idx = 1; idx <= 10; idx++) {
:
}
この処理の中の
idx <= 10;
という部分が、
繰り返しの処理の条件になり、
変数「idx」が、10以下である場合に処理が行われます。
繰り返しごとに現在の繰り返し回数をカウント
繰り返しをしていく中で、
繰り返しの回数を変数で管理(上記の例では「idx」)しますが、
この値を繰り返しのたびに1を加えていく必要があります。
値のイメージとしては、
繰り返し1回目:変数「idx」は「1」
繰り返し2回目:変数「idx」は「2」
: :
このように、
繰り返しのたびに、
繰り返しの回数を保持している変数の値を増やしていきます。
これを
for(let idx = 1; idx <= 10; idx++) {
:
}
この繰り返し処理の中で、
idx++
という形で、
繰り返しのたびに変数「idx」に対して、
1を加えていくという処理を行っています。
ここまで説明したfor文については、
繰り返し処理でよく使うことになるので、
しっかりと理解しておきましょう。
繰り返し処理(for文)のポイントのまとめ
- for文で繰り返し処理を行うときは、
- 設定1:繰り返しの回数を保持する変数の定義
- 設定2:繰り返しの条件
- 設定3:現在の繰り返し回数をカウント
- の3つを設定します。
// 設定の順番
for(設定1;設定2;設定3) {
繰り返しで行う処理
}
// 設定の例
for(let idx = 1; idx <= 10; idx++) {
// 繰り返しごとに変数「idx」の値をコンソールに表示
console.log(idx);
}
繰り返し処理の基本(while文)
繰り返し処理としては、
「while」文という繰り返しの方法もあります。
この「while」を使うときは、
// 3つの値を配列に入れる例
let loop = 0;
while(loop < 3) {
// コンソールに表示
console.log(loop);
// 繰り返しのたびに1を加える
loop++;
}
このように書きます。
この結果は、
0
1
2
となり、
繰り返しの判定で使っている「loop」という値が、
3より小さい場合に繰り返されます。
イメージを図にすると
このようになります。
注意点として
- 繰り返しの条件に当てはまる場合、「無限」に繰り返される
ということが大切です。
条件が必ず終わるように確認してから実行しましょう。
参考サイト
この記事の内容は、
「初心者のためのWeb入門」
のサイトに記載があるので、
そちらを参考にしてください。